近所のスーパーで見慣れぬ文字のチョコが売っていたので「ん?タイ文字か?」と迷わずジャケ買いならぬパッケージ買い(下の写真)。文字好きの性ですぐに飛びつきます(笑)
商品紹介
- 商品名 :タムラ デーツ&アーモンド ダークチョコレート
- 原産国名:アラブ首長国連邦(いわゆるUAE ; United Arab Emirates)
- 輸入者 :富士貿易株式会社
- 近所のスーパーでの売価:299円(外税)
食べた感想は、アーモンドの入った甘さ控えめなダークチョコといった感じ。上品な味というべきか。ふだん甘いチョコを食べ慣れている自分には少しパンチが足りなかったです。
早速アラビア文字分析と行きたいのですが
アラビア語は勉強したことがなく、下記のような一般的知識しかありません。使用人口も多く、いつか勉強したいのですが。。。
- 左←右に読む
- al(定冠詞)で始まる単語が多い
- アラビア語由来の英単語が多くある(アルコール、カフェなど)
ということで、文明の利器「Google翻訳」アプリを使ってみます。商品パッケージをスキャンしながら翻訳した結果が下記(右半分)です。左半分は翻訳前です。
- タムラ(1)は筆記体ではないからなのか、翻訳されませんでした。
- 商品説明(2)は見事翻訳されています。英語と同じ結果に。
- 味(3)の部分も翻訳されています。DARK→「闇」は微妙ですけど。
そして気になるタムラについて
タムラが気になりませんか? で、Google検索とWikipediaで調べてみました。
tamr.ahとは、デーツ(なつめやしの果実)のことのようです。
ちなみにアラビア語綴りは「تمره」のようです。
原材料名を見るとDates, Almonds.. となっていて、デーツ味を売りにしているのがわかりますね。商品パッケージの中にも、エンジ色のが2つ見えます。
Wikipediaでナツメヤシを見ると、アラビア語にはナツメヤシの果実に関して、熟度に応じた17もの呼称があるようです。tamrは完熟したもの。
原材料表示はやめられない
文字好きのもうひとつやめられないのが、原材料表示(Ingredients)。輸出品は普通いくつかの言語で書かれていて、それぞれ何語なのかを調べたり推測するのが、毎回非常に楽しみです。今回はスウェーデン語が一発でわかりませんでした。
英語 | アラビア語 |
ドイツ語 | フランス語 |
オランダ語 | スウェーデン語 |
上の写真を見てください。今回のデーツも、それぞれDates, Datteln, Dadels, تمره(tamr.ah), Dattes, Dadel となっていて(アラビア語を除き)意外と似ていますよね。ギリシア語からそれぞれ派生しているからと推測できます。比較言語学好きとしては楽しい結果です。そのうち各国語単語比較もやってみたいと思います。
英語でナツメヤシの果実を指す「デーツ」の語源はギリシア語で「指」を意味する「ダクティロス(Dactylos)」であると言われている
(出典:Wikipedia)
まとめ
アラビア語の「تمره」(tamr.ah)の意味は、デーツ(なつめやしの果実)で、完熟したもの、ということのようでした。
アラビア文字の勉強も、次回「تمره」(tamr.ah)を手始めとして進めてみたいと思います。